昨日の雨とはちがって、今日はよく晴れました。 今回は、「メンタル・アカウンティング」についてです。 家計の無料相談会などに参加された方は、「月の生活費(固定費)」・「交際費(娯楽費)」・「貯金」に分けて管理することですと、言われたことがあるかもしれません。 または、「消費」・「浪費」・「投資」と聞いた方もいらっしゃるかと思います。 収入をこうして別々に考えて管理することは有効な手段で、もし交際費が今月オーバーしそうになった時でも、他の部分のお金から少し回すといった行動に抵抗を感じるようになります。   しかし、メンタル・アカウンティングは、人はお会計の際に「会計ごとに個別に考えて」支払いをしがちな行動の傾向のことを言います。 貯金がある程度ある方や、昨今は電子マネーに月初、ある程度のお金をチャージしておいたのにもかかわらず、気に入った商品があったとした場合に、クレジットカードを使用してしまうような行動傾向のことを指します。せっかく貯めた貯金が目減りするのが不安、減ることを毛嫌いするからです。 少し落ち着いて考えると、その場で現金・電子マネーで支払っても、クレジットカードで後払いにしても、お金が減るタイミングがずれるだけで結果は変わりません。むしる、リボ払いで購入した時の手数料分のお金が余分にかかることの方が割高です。 リチャード・セイラー(ノーベル経済学賞 2017年受賞)が提唱したメンタル・アカウンティングは、「心の会計」とも呼ばれています。