一昨日暖かく、昨日は寒く、そして今日はいい天気。 着るものの選択が難しいこの頃です。 今回は、「現状維持バイアス」についてです。 今日は先に結論を申し上げてもスッと懐に落ちるのではないでしょうか? 「人はそれなりの現状に不満がなければ、現状を維持しようとする選択をしようとする傾向があります。」 そう言われたらそうかも、、。 と、思われた方もいらっしゃるかと思います。 昨今よく聞くようになった、「老後資金」の積み立てを例にします。たしかに少子超高齢化が私たちの国は進んでいて、将来受け取れる年金額は、年齢が若い世代ほど不利になっていくやもしれません。(不公平だなって、クライエント様から言われたこともあります。でも、多少の目減りはあっても、年金は現状では終身で支給される重要な位置をしめるお金ですし、そもそもこの事案は世代間交流を経て、各々が今の年金制度を知るところからだと私は思います。) 「貯蓄」から「資産形成」とはよく言いますが、そもそも日本人は文化的に「お金を貯める」=「貯金」が成り立ってしまっているので、「投資」=「損をする」が、まず頭によぎります。 例えば、「投資信託」を始めるにしても、どこの金融機関にするか、商品はどれを選べばいいか、その商品の取引方法はどうするのか、といった様々な「選択」・「行動」が必要となります。 このことを考えただけで嫌気がさし、自身の意思決定(選択し、行動に移す)を先延ばしにしてしまう傾向があります。言い換えれば、「現状を変えるのを嫌い、維持する選択の方を選ぶ」傾向があるのです。このことを、「現状維持バイアス」と言います。